イキガミ
生きるとはなんだろうか?
正しさとはなんだろうか?
単なる仮想パラレルでも、リアルなシミュレーションでもなく、
この映画が打ち出したのは「生きるとは? そして死ぬとは?」
のストレートな問いかけであるとオイラは感じました。
多少なり形こそ違えど“死亡を予告(通知)する者の物語”は
数多く存在するわけで(それだけ人は“生と死”に興味を持った
生き物であると言えます)題材としては決して目新しいとは言え
ないけど、今回は“お上によって設けられた負の強制宝くじ”
って部分が一味違った意味あいを持ってると言えましょう。
主人公である藤本は3人の若者を通して“死と生”を考える。
単なる配達人ではなく、彼もまた人の心を持ってるのがミソ!
映像は比較的静かに流れていながら、被るのは『リアル鬼ごっこ』
や『バトルロワイヤル』なのは「狂ってしまった国」が舞台になって
いるからかな?
突拍子も無い設定だからこそむしろ深く考えてしまう。
もし・・・自分があと24時間の命だと知ったらどうする?
劇中で流れる『みちしるべ』という曲が優しく問いかけます。
生きるとは? 正しさとは?
優しさとは? 愛するとは?
この手の題材を使って単なるお涙ちょうだいの安い物語では
終わらなかった点を高く評価したいですね。 邦画のいい部分
が現れたなかなかの佳作と思います。
答えは見つからなくてもいい。 「生きる」とは、そして「死ぬ」
とは・・・それを考える事こそが「人として生きる」という事なの
ではなかろうかと、映画を観て考えたオイラです。
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